【留学生ビザ_資格外活動】
【留学生アルバイト_週28時間ルールと長期休暇の取り扱いポイント】
「留学生のアルバイト勤務時間、うちの管理方法は正しいだろうか?」
採用やシフト作成の現場では、この疑問を持つ担当者の方も多いはずです。
今回は、学校の学則活用も含めた正しいルール運用のポイントをわかりやすく解説します。
1. 基本ルール:授業期間中の「週28時間以内」
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在留資格「留学」でアルバイト可能(資格外活動許可取得が前提)。
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どの連続した1週間を切り取っても、労働時間が週28時間以内である必要があります。
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「雇用開始日起算」といった計算は不要ですが、毎週の勤務時間をシフト単位で管理し、制限超過を避けましょう。
2. 長期休暇(夏休み等)は「1日8時間以内・週40時間以内」
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大学、大学院、専門学校、日本語学校等の学則で定められた休暇期間には、週28時間制限が解除されます。
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この間は、労働基準法の基準(1日8時間以内・週40時間以内)に従って勤務可能です。
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人事担当のポイント:
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休暇の確認は、学校が公式に定めた学則の該当箇所のコピーを取得しておくと安心です。
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学則に基づいた休暇期間をシフト設計に反映し、運用上のミスを防ぎましょう。
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3. 運用事例:雇用開始日が8月10日、夏休みが8月27日〜9月12日のケース
期間 | 区分 | 労働時間の目安と対応 |
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8/10~8/23 | 授業期間中 | どの連続1週間を切り取っても、28時間以内に調整 |
8/24・8/25・8/26 | 授業期間中 | 8/20~8/26 の週で28時間以内に収める |
8/27~9/12 | 夏休み期間 | 1日8時間以内かつ週40時間以内で勤務可能 |
9/13以降 | 授業期間再開 | 再び「どの連続1週間でも28時間以内」のルール適用 |
※移行週(9/10~9/16)は夏休みと授業期間が混在するため、週28時間超過することがあっても許容されます(期間切替の配慮)
4. 人事担当者向けチェックポイント
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週制限のルールの理解:「どの連続1週間でも28時間以内」が原則。
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夏休み期間の判断基準:学校の学則該当部分をコピーして保管しておくと安心。
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いつ制限が変わるかを可視化:長期休暇開始・終了タイミングをシフト表に明記。
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労働時間の記録管理:企業でもタイムカードやシフト表の保管を徹底。
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本人との合意も明確に:可能な限り勤務条件を文書で記録し、認識のズレを防止。
授業期間中と長期休暇では適用されるルールが異なり、誤解や管理ミスがトラブルの原因になることも少なくありません。「自社の管理方法で大丈夫か心配」「これから留学生を採用する予定がある」という場合は、ぜひ一度ご相談ください。
正しい知識と準備で、留学生と企業双方にとって安心できる就業環境を整えていきましょう。